孤独なピンタゾウガメのジョージ

ガラパゴス諸島のピンタ島には、ガラパゴスゾウガメが生息しています。
この亜種であるピンタゾウガメの生存が1971年12月1日に確認され、その最後の一頭に付けられた愛称がロンサムジョージです。

ジョージはサンタクルス島のチャールズダーウィン研究所で保護や飼育され、1993年からは遺伝子配列の近い亜種との交配が試みられました。
しかし、うまく繁殖には至らず2012年6月24日に亡くなりました。
ガラパゴスピンタゾウガメが絶滅に至った主な原因は、人間がピンタ島に入植したことによると考えられています。

食用のための乱獲や産卵場所が家畜により踏み潰されたり、ゾウガメの主食である草木を山羊が食べ尽くしてしまったり、孵化したばかりの幼生をネズミが食べてしまったり、人間が島で生活を始めたことで生態系が変わってしまった事が大きな影響を及ぼしたのです。

2007年にエール大学の研究チームが、イサベル島でピンタゾウガメの遺伝子を半分持つゾウガメを発見しました。
そして、1967頭のゾウガメの内、17頭にピンタゾウガメの遺伝子が混入していることも確認しました。

優勝劣敗の進化の過程でも、遺伝子レベルでは種の保存が行われているのですね。
固体としては孤独だったジョージ君も、生命潮流の連鎖の中にしっかりと足跡を遺していたわけです。
生命って、本当に神秘的で不思議ですね。

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